一般社団法人 漁業ブ

JAPAN UNI SUMMIT vol.0に参加

イベント

漁業ブ メンバー

小西圭介

代表理事:株式会社ニュースケイプ 代表
米プロフェット社にてブランド戦略の世界的権威デビッド・アーカー氏に師事、(株)電通を経て独立。ブランディングのプロフェッショナルとして、数多くの企業・組織のブランド開発/再生支援を行う。

小西克博

設立理事:ヒトサラ 編集長
大学卒業後に渡欧、北極から南極まで約100ヶ国を食べ歩く。共同通信社を経て、中央公論社で「GQ」創刊に参画。2誌の創刊編集長、IT企業顧問などを経て、現在は料理人の顔が見えるグルメメディア・ヒトサラ編集長を務める。

松井香保里

設立理事:Food Consulting mof 代表
大手食品メーカー勤務後、独立。食品&飲食関係のコンサルティング会社にて経験を積み、フードコーディネーターとして、飲食関係のコンセプト作成、商品開発、業態開発、コンサルティングなどのプロデュースを行っている。

松田美穂

設立理事:晴れとけ美食代表
100店舗を超えるレストランの企画広報に従事。世界のスターシェフ30人を招致した「COOK JAPAN PROJECT」など多岐に渡るPJに関わる。2021年より独立。飲食業界・マスコミのネットワークを活かし、レストランやホテルなどに広報や事業企画支援を行う。

小川真穂

クリエイティブディレクター:April. 代表
株)電通を経て独立。クリエイティブディレクター、アートディレクター、デザイナーとして広告グラフィックやパッケージデザイン、ブランディング、商品開発を手がける。

飯塚 智啓

食文化企画プロデューサー
住友商事(株)にてベンチャーキャピタルやM&A、リースなど投資・ファイナンス事業全般に携わった後、独立。投資分野としても長年探究し続けてきた食に関して、主に文化的側面から捉える企画を立案している。

太刀川真理

オペレーションマネージャー:秘書
大手製薬企業にて長年社長秘書に従事、J.S.A.認定ワインエキスパート。美食の都リヨンに留学、英仏語を操る。日本の魚介に合う美酒の探求をしている。

吉田有

ブランドプロデューサー:合同会社AandCo 代表
丸紅ファッションプラニング(株)でデザイナーとして勤務後、フリーランスに転向。大手商社やメーカーと契約し、デザイン、ブランディング、マーチャンダイジングを軸に多くのプロダクトブランドを携わる。

田川久美

編集者:ウェルネスキュレーター
最大手出版社で30数年女性誌編集一筋。2誌創刊。直近10年は美と健康に特化した媒体を発刊、数100人の医師を取材。フェムケアブームを牽引。食、酒、スパや温泉、ホテル取材も。

2023年7月15日、岩手県洋野町にて開催されたJAPAN UNI SUMMIT vol.0に参加してきました。

”北三陸から、世界の海を豊かにする”をミッションに掲げ、脱炭素と持続可能な水産業の実現に取り組む催しには、漁師や流通関係者、飲食店経営者やシェフ、研究者や駐日オーストラリア大使館公使など、多彩な顔ぶれが集まり、未来に向けたディスカッションと課題の共有が行われました。

発起人である北三陸ファクトリー代表の下苧坪さんからは、豊かな海藻が生い茂っていた故郷洋野町の海の「藻場」が失われ、海の砂漠化である「磯焼け」が広がったことで、アワビやサザエ、ウニなどの漁獲高が激減していること(1950年に2000tあったウニの漁獲高が、現在はわずか100tとのこと)、この現象は洋野町だけでなく、日本各地、世界でも大きな問題になっているにも関わらず、その事実はほとんど一般に知られることがなく、このままでは海の環境悪化と同時に水産業の衰退にもつながる、というお話しがありました。

ウニは英語でSEA URCHIN(海のわんぱく小僧)と言われるくらいなんでも食べてしまうそうですが、実は温暖化で海水温が上昇するとウニの活動が活発になり、餌である海藻を食べつくしてしまい、藻場が減少してしまいます。藻場がなくなると海藻を餌としているアワビやサザエが生息できず、魚の産卵場所もなくなってしまうため、磯焼け(海外でもISOYAKEで通じるそう)が広がり、海藻を食べられない中身のない廃棄物同然のウニばかりが増えて、海が砂漠化してしまうのだそうです。

そこで、下苧坪さんは北海道大学と協力し、ウニ再生養殖に取り組み、天然の海藻を食べさせた高い価値を有したキタムラサキウニを安定的に育て、一番実入りの良い状態で出荷する仕組みをつくりあげました。この仕組みを世界に広げたい、ウニを通じて世界の海の豊かさを取り戻す重要性を知ってもらいたい、という情熱には大いに共感させられました。

ウニサミット前半では、検討課題であるUNIversal Agendaを共有するため、磯焼けの原因やメカニズム、オーストラリアでの状況と研究について専門家から解説がありました

また、ミシュラン三つ星レストランの生江シェフからは、漁業者に問題を押し付けるのではなく、食べ手も理解することが大事。既存のサプライチェーンでは、各プレイヤーがお互いの環境や課題を意識せず、量を求めてしまいがちだが、質を追求することこそがサスティナブルに繋がる、という言葉には大いに納得。自分のできることは何なのかを考えさせられました。

後半では、藻場再生・資源管理・消費者・次世代と4つのテーマに分けてグループ討議が行われ、UNIversal Agendaを自分ごと化し、具体的なアクションプランを創出しました。

参加者が一体感を持ち、議論が白熱したところで会場を移し、懇親会のスタートです。Table For Sustainability ~北三陸アクアガストロノミー~と銘打ち、洋野町の「うに牧場」で育ったウニを中心に、水産資源の魅力とおいしさを体感すべく、地元シェフや東京の寿司職人による極上の料理に舌鼓を打ち、会場の熱気は高まるばかり。この美味を未来へ繋ぐことを誓ったのでした。

今回のウニサミットは、多種多様なメンバーが集まり、様々な視点で議論、課題を共有できたことで、それぞれの立場や利益を優先するのではなく、協業していくことが非常に重要だと感じさせられました。

ウニの再生養殖や藻場再生の活動をきっかけに、世界の海が豊かに戻り、ブルーエコノミーが促進されること、今ならまだ間に合います!日々口にする食材のこと、少し深く知るだけで行動が変わると思います。未来のため、みんなで海の森を育む活動、していきましょう。

ウニサミット、来年は鎌倉開催とのことで、期待が高まりますね!  (漁業ブ理事:松井香保里)