一般社団法人 漁業ブ

ロレオール(岩手・田野畑)

魚を食べる

三陸鉄道・田野畑の駅から、断崖絶壁の道を海沿いに登っていくと、岸壁にぽつんと佇む仏料理レストラン・ロレオールがあります。地産の食を引っ張る伊藤勝康シェフの店で、震災後ずっと炊き出しを続け、岩手のテロワールを追求して地元の生産者を食で支え、昨年の岩手ガストロノミー会議でも中心的な役割を果たした方。

今回伊藤シェフにさまざま漁師さんをご紹介いただきましたが、田野畑ではワカメ漁業の三浦さんのところに訪問。ワカメ漁と加工のこだわりを教えていただきました。

ワカメ漁はちょうど始まったところですが、生息北限の田野畑のワカメは最も原種に近く、最上級のものが取れるそう。年に一度3〜4月で取り切って終わり、1年分の売上もそこで立つそうで、あとは定置網で夏の雲丹、秋冬の鮑が取れてボーナス分だとか。いい感じだなあ。

その後炊き出し準備で休みのロレオールをシェフが開けてくれて、太平洋の広大な風景を眺めながら貸切ディナーを。

生産者から直接仕入れた地のめかぶ、毛蟹のグラタンにアイナメ、ソイ、ホッケ、アナゴと魚料理を地産の紫波ワインに合わせて。そして漁師さんにもらった雲丹の発酵瓶詰めを、海苔に土鍋ご飯といただいて、これがまたヤバい。田野畑産の旨味豊かな岩手鴨もいただき、絶景レストランでゆったりと流れる贅沢な時間が、なんて幸せなんだろう。

今回、東北で本当に素晴らしい人達とのご縁をいただき、ありがとうございました。漁業ブ企画も打ち合わせで具体化して、次は雲丹のシーズンに面白い取り組みをしてみる予定です。

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