一般社団法人 漁業ブ

漁業ブ東北ツアーを実施しました。

約2分
イベント, …
漁業ブとは
ブランディングを通じて、持続可能な日本の漁業を支援する。

日本の漁業は、今かつてない危機に瀕している。

乱獲による資源枯渇と漁獲量激減、海洋温暖化による生態系変化。
漁業従事者の高齢化と人材不足、事業継承の問題。
テクノロジー活用による産業化や付加価値化の必要性。
まさに、社会課題の縮図がここに顕在化している。

持続可能な漁業に、いま黄信号が点っている。
美味しい魚を、本当に食べられなくなってしまうときがくる。

しかし、日本の漁業には大きな可能性があるはず。
地域性と多様な魚種の生み出す、世界が憧れる魚食文化。
類を見ない、品質と鮮度・美味しさへのこだわり。
地域の自然と生態系を守り、ともに育てる共生の文化。

その可能性を引き出し、そして新たな未来を支援するのが、
漁業ブの取り組みです。
活動内容

•生産者と作り手・消費者をつなげ、新たな食体験価値を生み出す。
•メディアやコミュニティを通じた発信、直接流通開発などブランド構築を支援する。
•異業種の知見(テクノロジーやデザイン、マーケティング)による産業化/高付加価値化を支援する。
•持続可能な水産業のために「養殖」「資源保護」「魚種多様性」「鮮度加工/流通」などの価値を伝え、生産者や消費者、社会の意識を変えていく取り組みを行う。

3/15-18にかけて、漁業ブ東北ツアーを実施しました。気仙沼で魚網のアップサイクルをしている(海洋プラごみの4割以上が魚網だそう)スタートアップ・amu加藤さんにご案内いただき、北かつマグロ組合事務局長菅原さんとマグロ事業の取り組み課題について打ち合わせを実施しました。

また、大船渡の「恋し浜ホタテ」を育てる漁師で岩手漁業師会会長の佐々木淳さん、釜石でドンコなどを獲る東北一のカゴ漁師名人・佐々木裕洋さんと、漁業キーパーソンの皆様にお会いできました。皆さん素晴らしい漁業の取り組みのお話ばかりで、漁業体験ツアーなども企画することに。

漁の方法や魚の美味しい食べ方、東日本大震災で(皆が船に漁場、漁港、加工場まで失った)漁師としての壮絶な経験まで、本当に貴重なお話を伺いました。数日前から蟹など沖合の魚の漁獲が明らかに変わって、海と対話する仕事だから異常事態を事前に予知していたという興味深い話も。

田野畑で岩手の生産者と繋がり、地産の食を引っ張るロレオールの伊藤勝康シェフを訪問し、わかめ漁業の三浦さんのところにご案内いただき、わかめの加工のこだわりを教えていただきました。わかめ漁はちょうど始まったところですが、生息北限の田野畑のワカメは原種に近く、最上級のものが取れるそう。その他、気仙沼から三陸の水産物の可能性を感じましたが、今後漁業ブとしても連携の取り組みを進め、漁業が本丸の東北の産業復興に少しでも力になることを目指したいと思います。

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