今回の富山出張は、漁業プロジェクトで念願のホタルイカ漁に取材参加してきました。3月から解禁したばかりで、夜の漁は真冬の凍える寒さですが、夜中の0時半起きで完全防備で水橋漁港を朝1時半から出発。観光漁船ではなくガチの漁です。
ホタルイカって名前の通り蛍みたいに発光するイメージがありますが、水温など色々条件が重ならないと難しいそうで、今回もどうかな、と思ってましたが、見てくださいこの発光ぶり!そして今年一番の大漁でした。一晩300万円以上の売上だそう。
いくつもある定置網を引き揚げながらタモ網で丁寧に傷つけずに掬い取り、一匹一匹選り分けて海洋深層水で洗浄。そのまま急いで水揚げして競りに掛けられます。レストランの逸品に至るまで、漁業家から卸・飲食と繋がる驚くべき手間とこだわりが、富山のホタルイカの素晴らしさを支えているんですね。
あと早春から晩春の季節には、ホタルイカが産卵の時期を迎えて一斉に岸に押し寄せ、やがて打ち上げられる「身投げ」が見られ、これを目当てに深夜から港に多くの人が集まったりも。
今回のホタルイカ漁では、何度も網の引き上げを繰り返し、厳寒の真夜中に4時間立ちっぱなしで最後はほとんど化石化しましたが、この幻想的な光景は一生忘れられない体験になりました。