一般社団法人 漁業ブ

2024秋の漁業ブ三陸ツアー⑤(釜石シェマルコ 魚介ランチイベント)

(小西)釜石では魚市場そばの魚河岸テラスのフレンチビストロ・シェマルコを、漁業ブツアーで貸切してランチイベントを実施しました。店主は釣り好きで、元商社の海外駐在経験から震災で仕事を辞めて釜石に移住して事業を始めたとのことで、前回来た時に意気投合しまして。

釜石で帆立に次いで養殖の商品化を始めたムール貝の白ワイン蒸しに始まり、利き鮎品評会で全国一にもなった甲子川の天然鮎を遠火で1時間以上炭で炙った炭焼き、そしてスペシャルメニューは佐々木洋裕さんの獲ったドンコを骨と肝を擦り潰して、スープドポワソンにしてドンコのポワレと和えた何とも贅沢な逸品。これは地元の人も食べたことのない初めてのドンコ料理で、濃厚な旨味に悶絶しました。

途中、朝に釜石白浜港で祭りの神楽船に乗った神輿を市内に返却しにまさに目の前に船がやって来て、再び楽しめるというサプライズも。東京からのツアーメンバーに地元の方も参加して交流できるなど、以前からやりたいと思っていた企画が実現できて、ありがとうございました!

(松井)釜石では地元の方々との交流会も開催できました。今回のツアー案内役もしてくれた清原 拓磨さんからは動画で漁の様子をみせてもらったり、コットンを草木だけでなく、廃棄物となるウニ殻を用いて染色する女性のお話しも伺い、自然と向き合う人たちの活動に刺激を受けました。

そして、お料理は震災をきっかけにフランスから釜石に移住されたCHEZ MARCOオーナシェフ宮崎 洋之さんの食材を生かし切る逸品尽くし。釜石の名物漁師佐々木 洋裕さんのどんこを使った骨の髄までしぼりとった滋味溢れるスープや、日本一になったこともある甲子川の鮎はじっくり焼かれているから頭からいけちゃう。日本初の養殖化に取り組むムール貝はふっくらプリプリで、地元食材充実のセンスあふれる料理に会話もはずみます。

この日はお天気も最高で漁港に隣接するテラスからの海風を心地よく感じていたら、大漁旗をなびかせた神楽船と再び出会うサプライズもあり、大いに盛り上がった交流ランチ会となりました。